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看板も店名もないまま大人気になってしまった当店。
「親子丼」、「お醤油」、「サワークリームオニオン」...それってどんなカレーなの?というメニューがお品書きや限定カレーに毎週のように登場する。
世界中の料理エッセンスを取り入れてるが浮ついた感じがしないのは、ベースにあるインド亜大陸料理からの着想とラーメンベースの東アジア的なうまみの骨格が確かだからだろう。何でも取り込んでしまうカレーの奥深さと、自由すぎる発想を讃えたい。
(文:カレー哲学)
インド料理が好きで、ラーメンが好きで、和食が好きで、世界の食文化が好きで、が、全力で伝わってくる摩訶不思議カレーの数々。インド料理のベースがしっかりしているので突飛なようで素晴らしい着地を遂げる安定感。そして、本当によくアイディアが枯渇しないなと感心してしまいます。毎週楽しめるお店。ファンも増え、世界観も唯一無二系のフェーズに入っていると言って過言ではない。
(文:タケナカリー)
店名も掲げず、看板すら出さず、静かに開業したこの店は、口コミだけで下北沢屈指の人気店へと駆け上がった異色の存在。定番、月替わり、限定カレーなど、提供される料理すべてがカレーを軸にしながらも、ジャンルを超えた掛け算の妙が光る一皿ばかり。インド料理の真髄を感じさせつつ、中華、ラーメン、イタリアン、フレンチ、和食、さらにはB級グルメまで、自由で大胆な発想が皿の上に表現される。先日の「フィレオフィッシュバーガー」は、その遊び心と挑戦的なアプローチの象徴だったと言える。そんなカレーが、絶えることなく生み出されている。…と少々堅苦しく評したが、店の佇まいは、いたってカジュアル。ラーメンを食べに行くような気軽さで、カレーという深い沼に浸かる心地よさ。料理遊びの天才が生み出す、唯一無二のカレー店。
(文:福岡 裕介)