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オリジナリティの高いパキスタン由来の無水チキンカレー。名物だったマスターが亡くなったのちに、お孫さんがお店を継承し、札幌のカラバト、盛岡のサリサリとともにマスターの親族がマスターの味を各地でつないでいる。
そしてその味はリアルな遺伝子を超えて、インスパイアされたいくつかのお店で引き継がれている。
(文:三吉)
「WACCA」をはじめ多くのカレー店で採用され看板メニューとなっている「無水チキンカレー」。そのインスパイア元となった異色のレジェンド。ムスリム国パキスタンの家庭料理が、日本のカレーライス文化に非常にマッチすることを証明したお店でもあります。つまりここのカレーを軸にすれば西にも東にも行ける予感がする。マスターが亡くなられた今でも、そのチルドレンというべきお店たちは国内外を舞台に活躍することでしょう。
(文:松 宏彰〔カレー細胞〕)