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「あいがけ」や多彩な副菜の盛り付けが流行となるスパイスカレーシーンの中で、あえて真逆の方向性を発揮しながら存在感を出す43のスタイルは、これからのスパイスカレーのあり方に対する良い意味でのアンチテーゼとなる可能性を秘めています。
(文:TAK)
品数が多く賑やかな盛り付けを競う感がある大阪カレーシーンの中で、「あまのじゃく」的にシンプルなライス&カレーで勝負。シンプルな中で斬新な発想やアイコニックなビジュアルを作り出す手腕は他にないもの。大阪のスパイスカレーと聞いてイメージするものとは随分異なるカレーを提供しつつ、店名で「スパイスカレー」を名乗っていることが重要なのです。つまり、カウンターカルチャーへのカウンター。みんなが同じ方向へいっちゃダメ。みんな違うからこそ日本のカレーカルチャーは世界一楽しいのです。きっと。
(文:松 宏彰〔カレー細胞〕)