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新人賞

Spice BAR 猫六

(東京)
住所: 東京都墨田区東向島2-14-2
電話: 03-6657-2286

 2014年3月、曳舟という下町にひっそりと現れたスパイスバー「猫六」。オープンして以来、あれよあれよと言う間にクチコミが広まり、いまやふらっと行っても入れない人気店に。第一回ジャパニーズカレーアワード、選考メンバー満場一致の新人賞「Spice BAR 猫六」。

 夕刻になると、曳舟の街に小さな小さな猫たちの足跡が聴こえる。猫たちは、お店に現れると一つ一つ明かりを灯し始める。いまは、曳舟にはなくてはならない、小さくもあたたかな明かり。それが「Spice BAR 猫六」。猫を六匹を飼っていたというのが店名の由来だが、猫カフェでもなんでもない。数々のスパイスマニアを唸らす、スパイス料理とクラフトビールのお店だ。

 お店の扉を開けると、やわらかな空間とスパイス料理の芳しい香り。カウンター7席とテーブル席3つという小さなお店を切り盛りするのは、築地で鰹節屋を営んでいた芳谷さんご夫婦。

 お料理は、全部食べるべし! 気の利いたサイズのスパイス料理たち! とってもお酒に合う、実に、実にワクワクするメニューが並びます。砂肝のマサラ炒め、チキンティカ、チキンマッカニー、エビのグリーンチリソース、猫六のポテトサラダ、自家製ベーコンステーキ、季節のカレー、嬉しいハーフサイズまで用意された数種類のカレーなどなど。

 どのお料理も、盛りつけもスパイス使いも素晴らしく、しみじみと「美味しい」って言ってしまいます。お酒に合うお料理ばかりなので、気がつくとクラフトビールのおしゃれな瓶がどんどんテーブルを飾り、これがなんとも言えず楽しい! そして、どのお料理もソースが秀逸。店主の芳谷さんって何者なんだろ?

 お酒は、拘りのクラフトビールのラインナップ!小さなお店なので、決して種類が多いわけではないが、ビール好きが唸る拘りのクラフトビールを揃えています。ミッケルズドリーム、デイオブザデッドIPA、アドナムス ドライホップドラガー、アドナムス ゴーストシップ、パンクアイピーエーなどなど。クラフトビールとスパイス料理、奇を衒ったわけでもなんでもないが、数年前から流行りだしたスパイス料理withお酒の新しいジャンルの木に、たくましい新芽が出た感じです。その芽はやがて枝となり、地元のたくさんのファンの光に照らされて大きく大きく伸びて。

 お客さんは、おひとり様からご家族連れまで。冒頭にも書いたが、いまやふらっと行っても入れないお店。事前予約が必要でしょう。いつ行っても地元のお客さんでいっぱいです。そうそう、このジャパニーズカレーアワードの授賞式に数人の選考メンバーとメダルを渡しに行った際、隅っこでひっそりと授賞式を行ったものの、偶然そこに居合わせたお客さんたちから拍手が沸き起こった。

 メダルをかけた 芳谷さんの笑顔はたくさんのフラッシュで輝き、Facebookには自分のことのように喜ぶ常連さんのお祝いコメントが。まだまだ2年目の猫六さんですが、すごい人気!!胸が熱くなった。芳谷さんって何者なんだろう?SNSに書かれたこんなコメントを拝見した。

 「自分は欲深い人間ですので、一過性のものとせずに更に充実させるべくこれからも頑張ります」。芳谷さんの底知れぬパワーを感じました。鳥肌もののかっこよさ!……なんですが、芳谷さんって実は、とってもお茶目で、見ていて微笑ましいキャラなんですよね。実はそこを一番見てほしかったり(笑)。

(文:ひろこ)