大正13年（1924年）創業と今年で97年目を迎えている老舗のカレー専門店。カレーの街・神田神保町でも、「共栄堂」が最古の店である。その老舗が、かの連続ビブグルマンを受賞し続けてきたことは、お店サイドのたゆまぬ努力によるものだろう。
コロナ禍から、最近は「お持ち帰り（テイクアウト）できます」の表記や、テーブル席にはアクリル仕切版を設置など、令和3年（2021年）スタイルにも対応している。
看板メニューの「ポークカレー」は、具の主役である小口切り大のポークは上品なやわらかさがあり、舌の上でとろけてしまいそうなほど。新潟産コシヒカリの白米の旨さもカレーソースとベストマッチングで、食べ始めてしまうとスプーンがなかなか止まらない。もちろん「ビーフ」「エビ」などもそれぞれベースを変えながら供してくれる。
さらには今時珍しい、自家製にこだわった「らっきょう」「福神漬け」がテーブルに常備されている。サラダもノスタルジックな「アスパラサラダ」などボリュームたっぷり。カレー味のもやしがアクセントになっている。
（文：エスニカン）